サウンドダイアローグ・音の対話セラピーとは
「サウンドダイアローグ・音の対話セラピー」は、クリスタルボウルを用いたリラクゼーション「サウンドバス」の効果と、ドイツで発展した「分析的音楽療法」と呼ばれる芸術心理療法の理論をモデルにした、音楽療法室emptyのオリジナルのセラピープログラムです。
普段の何気ない会話の中で、自分が伝えたい「思いや感情」と、実際に自分が話す「言葉」に、ズレがあるように感じたことはありませんか?
言葉はコミュニケーションの最も基本的な方法ではありますが、自分にピッタリとした言葉をいつも自在に使えるという人は、案外少ないのかもしれません。
思いを言葉にした途端、本当に伝えたかった大切な何かが、こぼれ落ちてしまう。
音の対話セラピーは、その大切な「何か」を見つけていくためのひとつの手法です。
音は、言語以上に、感情や心とダイレクトにつながっています。
言葉ではうまく表現できなかったり、自分自身でも気が付いてなかったり、無かったことにしていた思い。
それらをやさしく引き出してくれる力が、音にはあります。
音の対話セラピーでは「心を聴く」「音を出す」という行為を通して、自分の本当の心の姿を、安全に再発見することを目指しています。
どんなことをするの?
はじめに、クリスタルボウルという楽器の深淵な音色に耳を澄ませ、心の静けさを感じるための瞑想の時間をとります。
その後、音と体をつなぐワークや、声と心をつなぐワークを取り入れ、音と心と体のゆるやかな一体感を感じていきます。
そして、皆で音を出し合います。
こちらで様々な楽器を用意しています。
いずれも、どなたでも簡単に音を出すことのできる、シンプルな楽器たちです。
心に耳を傾け、そのときの自分にぴったり合うと感じる楽器を選んでいただき、音を出していきます。
すると、思いもよらない何か(感覚や記憶や気づきとして)が、音の導きによって引き出されてきます。
その後、体験をシェアし、さらに自己理解を深めます。
どんなことが起きるの?
音という現象は、形がなく象徴的で、良い/悪いの区別もありません。
自分が音を出すときは「この音は私の心に合っているか?私はこの音をどう感じているか?」という自分の感覚だけが、羅針盤です。
自分の感覚を、そのまま表していい。
そんなふうに音を出すことは、「あるがままの自分」であることを自分自身にゆるすことでもあります。
また、自らが出した音がたずさえている音風景は、そのまま丸ごと、ご自身の「心の景色」でもあります。
その景色には、ご自身に心にひそむ「まだ言葉として表されていない大切な何か」がさまざまな要素となって含まれています。
その「何か」を音として客観的に聴くことで、ほどよい距離を保ちながら、新鮮に自分と出会い直していく。
またセラピストや他の参加者と共に合奏することを通して、他者の心の景色とも、新鮮に出会い、交わっていく。
音の対話は、言語だけの交流とは少し違った領域で、ご自身の心や他者の心と関わっていくことができるセラピーです。
自分への信頼や理解を深めたいとき、他者との関わりに悩みがあるとき、変化を求めているとき。
音の対話をしにいらしてください。音はたくさんのヒントを導いてくれます。